キャリアポルノ頭でっかちのその後

転職した先で社内失業したのは私にとって予想しえない出来事だった。

仕事がなくて困るどころか、レベルの高い仕事がありすぎて困るだろうって思ってたから。

大間違い。

そもそも私自身の気構えがイキすぎていたのかもしれないと辞めてから思っている。

社内失業する会社に入るまで、仕事とキャリアアップにやる気があって、自己啓発本やビジネス書を沢山読んでいた。

自分もいつか成功するんだ、という、今思えばちょっと恥ずかしい、若者らしい?根拠なき自信を携えて、入った先は完全行き止まりだった。

タイトルのキャリアポルノという言葉は、谷本真由美さんの造語で『  自己啓発本を読んで楽しむだけで、自分で行動しないで成功体験を妄想して欲望を満足させること 』だそうだ。
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特許一年生

社内失業に精神的ショックが大きかった自分を、今あえて批判的な目で見るとすれば、あの頃の私は自己啓発本で膨らんだ仕事に対するビッグドリームを、自分自身ではなく新しい職場環境のほうに実は頼っていて、それが叶えられそうなもなかったことへ失望した、ってところか。環境への過度な期待。
現実を直視できていれば精神崩壊せずもっと地道に踏ん張ることもできたのかもしれない。踏ん張らなくてよかったけれど。どの道、地に足をつけて自分をよく知ることができた。

当時持っていた仕事とキャリアへの夢は、社内失業したことで粉々に砕け散った。
正直、私が当初の彼氏(現夫)と早々に結婚に踏み切ったのは、キャリアがダメになったことも一因だった。(仕事がうまくいっていたら結婚はもっと遅れていたかもという意味で)

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しかし今思えばそのタイミングが自分の人生全体としてはベストで、社内失業という大試練も自分にとってはあるべきマイルストーン、宿命だった。
あれがあったからの今がある、という感覚が確かにあるから。今は今で、夢物語ではない夢がある。

神様は、あなたが乗り越えられる試練しか与えない。そして試練には意味がある。

そんな言葉が 私の社内失業経験にはあっていると思っている。

次記事へつづく

2 Comments

Sapphire

こんにちは!お久しぶりです。
社内失業脱出、新しい仕事、新生活で充実した生活をされているようで、何よりです。

「気構えが行き過ぎていた」ところからの社内失業転落、本当に辛いですよね・・・。私も両親・親戚縁者の反対押し切って、単身上京した先での社内失業だったので、お気持ちはものすごくわかります!なんていうか、燃え盛った心に冷や水浴びせられて、生焼けでくすぶってる気分です。

私は無事、6月に「大きな任務」を全うしました。当初の予定では、「もうここでの私の任務は終わりました。ではさようなら!」とかっこよく啖呵を切って(笑)辞めるつもりでしたが、恥ずかしながら経済的な問題で、未だ辞められない状態です;;

それでもいいこともありました。「大仕事」で私の活躍ぶりを見ていて下さったお偉いさん方が、私に仕事を降ってくれるようになったのです。おまけに社内での「専門職」としての存在感が増し、前よりも堂々とできるようになれましたw

しかも、最近はもっぱら集中力を使う仕事が多いため、上司が私だけ個室で仕事することを許可してくれました!おかげで周りの冷たい視線(辱め)にさらされることなく、きままにストレスフリーに仕事してます。おまけに集中できる環境にいるせいか、仕事も副業も効率アップしました。
言うなれば「社内ニート」から「社内ノマド」へ、ちょっとした昇格といったところでしょうか?www

それでも最終的にこの職場を去る決意は、今も揺るぎありません。今は社外にも頼れる師匠と仲間たちもいるので、いつでも相談できるし、すごく心強いです。物理的には大きく変わってはいませんが、自分の人生においてはようやく「小さな一歩」を踏み出したところです。

社内失業による傷跡は、簡単には消えませんが、それでもお互い前向きに自分の道を進んでいきましょう!

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boreout

Sapphireさん
コメント遅れてごめんなさい!
職場での立場、だいぶ変わったみたいですね!個室とはすごい。社内失業者が無能ではないことをしらしめるようなsapphireさんの存在は他の社内失業者にとっても希望の星かと(笑)
私はある種逃れるように会社を去ったのでいまだに思い出して妙な気分になることもありますが、sapphireさんのように本来のやり方で見返したなら、辞めたあともスッキリでしょうなぁ。できる方はうらやましいです!

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