10年前を振り返って。取り戻せない20代。事業主としての30代。

さっきある動画を観ていた。

若い20代の女性。
自分らしくあり
社会で周りと対等に仕事をし
評価され輝いている人だった。

なんだろう、
その人の話すのを観ていて
モヤッとした自分がいた。
若いのに偉そうにしゃべるのね。
たいした実績も出してないのになんでこの人が〇〇の地位に?
なんて思った自分がいた。

そして気づく。

嗚呼
自分は満たされない20代を送ったんだな、と。

もう取り戻せないから
今それを持っている彼女に嫉妬しているんだと気づいた。
妬みってこういうものだよね、と。

彼女の姿は
25,6歳の頃の自分がなりたい姿だったのだ。
でもそれは、
社内失業に陥った会社への転職と
自分自身の力不足、未熟さで叶わなかった。

今私は、事業主として
サラリーマンの平均年収以上は稼げるようになった。
家族と幸せに暮らしている。
あの頃と比べると天国と地獄の差に感じる。

全部自分だけでマネジメントし、右肩上がりでここまできた。
そこからどれだけの自信をもらったか。
もう10年~6年前のことだから
すっかり忘れていたけど
あの頃は不幸だった。
私の20代の社会人生活は不幸だった。

このブログでは社内失業になった会社でのことしか綴っていないが
実は今思えば私の社会人生活の不幸は
社内失業の会社に引き抜かれる前の会社の時点から始まっていた。

田舎の、男尊女卑が強い会社だった。
朝の清掃は女性社員のみで行われ
女性社員は担当者名を名乗ることすらないような会社。
そんな会社の中ではあったが、
「君は頭がいい」と認めてもらっていた。
「君は頭がいい。それは認める。でも女性だから成果を出してもそれは男性の手柄とする。君はつつましくしているように。」
というスタイルでもあった。
それに嫌気がさしている私に
あなたが活躍できる場を提供しますよ、ぜひ来てくださいと
声をかけてきたのが社内失業の会社だった。

今になって、事業主の視点を持ってして
もう一度考えた。
あの会社で私にできることはなんだったんだろうって。
あれが出来たのかもしれない、これが出来たのかもしれない。
でも結局会社の人間は
「現状維持」以外の選択肢に強い拒否感を持っているタイプばかりだったので
ひとりで推し進めるのは当時の20代の私には難しかっただろう。

あの頃はそこまで目に見えていなかったし
言語化にいたっていなかったが
ずばり、男性社会のトラップにはまっていた。
社内失業以前の問題も大きかった。

若い女に何が出来るんだ?偉そうに引き抜きでやってきて俺たちになにを指示しようってんだ?
というスタンスで
のっけから敵対心を持って接してきた人。
飲み会の席でキャバ嬢と同等な扱いをしてきた人。

当時は、田舎育ちの私には
そういうものだ、という潜在意識もあった。
でも今は あれはセクハラ、パワハラだったと、
抗ってもよいことだったんだとわかる。
あの頃はもうそんな部分はスルーで
ただ自分の仕事を持とうと思っていたから…

なんにしても
今こうして「自分で仕事を作る立場」=事業主となり
社内失業とは真逆の人生になっている。
それはあの頃があったかもしれないし
過去は変えられない。
取り戻せない20代に悔しさは、正直ある。

もしこの文章を
20代の社内失業者の方が読んでいたなら
今すぐ方向転換をして人生を切り開くきっかけになれると嬉しい。

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