男社会の生きづらさを女性議員のセクハラ対応に見る

都議会や国会でのセクハラやじ問題。

メディアでよく報道され、海外からは『日本はまだ17世紀なのか?』なんて反応まで出てますね。

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セクハラやじが飛び出したまさにその瞬間の女性議員の表情や態度を見ていてよくわかるのが、こんなセクハラ、いまに始まったことなんかではなく日常茶飯事だってことです。

塩村議員も、上西議員も、セクハラやじに対して直後にどんな顔をしていたかというと、笑顔でした。それもまさに『条件反射的レベル』で瞬時に冷めた笑顔をつくり笑って受け流した。
二人の女性議員の反応は驚くほど似ていて、セクハラ発言の直後に苦笑して流しています。(下部に動画リンクあり)
それが彼女たちが男社会の中でここまで登りつめてきたやり方なんだと思います。
(後に涙していたり怒っていても、とにかくその場では条件反射的に笑顔です)

普通、報道されるレベルの失礼やハラスメント発言を受ければ人間はネガティブな表情になります。目がつりあがったり、表情が硬直したり、悲しい目になったり。
でもそんなことも、何度も何度も繰り返されれば慣れてきてその場をさっと笑って受け流して世渡りするようになるんですよね。

アベノミクスで先進諸国並の女性管理職率だとか、局長に初の女性登用だとかそういうカタチをどれだけ作ろうとしても、根底に女性軽視精神のおじさんがはびこり、また、それに堂々立ち向かわず上手く受け流すことでどうにか男社会の中で登り詰めてきた女性たちの裏常識があるかぎり、いつまでたっても女性が平等に活躍できる社会にはならないと感じました。

きっと今回の不適切な発言を受けた女性議員は、報道の目がなければやじをあのまま受け流し、何事もなく日常茶飯事としとて繰り返していったんだろうと思います。メディアが当人たちの代わりに”まずはじめに”怒りの声をあげてくれたような図式。
そういう意味ではメディアがどんどん制裁報道をしていってほしいですね。

ええっと、なんでこんなこと書いてるかというと、社内失業中の私は社内外の年配男性からセクハラを表舞台でも裏舞台でも山ほど受けたことがあり、それに対する偽の笑顔反射が身に付いていたわけです。
だからテレビでみるセクハラやじ報道映像を見て、自分が写ってるような錯覚に陥りました。
男社会の産業だったので、結婚しろよ、子供産めよどころのレベルではありませんでした。

海外出張先の後進国では取引相手の外国人に対し私の男上司が『300ドルで今夜こいつと寝るか?』なんて勝手に売り飛ばすようなジョークを言っていたし、『マイガールフレンド』なんて紹介されたこともあるし(もちろん違います)、海外までいったわりに肝心な仕事はまわしてもらえず、要はアクセサリーかおもちゃのような扱いを受けていたんだと思います。

そして私はそれを甘んじて受け入れていた。
いちいち怒ったり問題提起していたらもとからない仕事が余計になくなりますから。 だけどみんなが少しずつ変えていかなければ世の中の雰囲気は変わらない。今回のセクハラやじ報道で、一般の女性も意識を変えていくきっかけになったんじゃないでしょうか。

【動画】塩村文夏議員に「結婚したほうが良い」とセクハラ野次!女性都議問題: http://youtu.be/L0am0NYfDZo

【動画】衆議院総務委員会で女性議員にやじ: http://youtu.be/z9Rxi39WilU

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