Boreoutは以前社長秘書をしていたことがあります。
秘書なので公私問わず多岐にわたる仕事を任されました。
募集要項にかかれていない内容ももちろん沢山ありましたが、秘書という職種の特性上こなしてきました。
秘書たるもの、特定の業務遂行が求められるのではなく、上司の仕事がスムーズにはかどり会社の状況がよくなっていくサポートをするものだと考え行動するべきと。私にとっての顧客は会社のお得意先というよりは、まず上司でした。上司自身とまわりの役員、社員もそれを理解していました。
そんなシゴトをしてきたので、社内失業する会社に専門職として入ってからも、会社組織に属している以上、上司の存在をないがしろにしたことはありません。
当初まわりの上司との関係は良好でした。
それがどうして社内失業してしまったのか?
かんたんです。
本当に、私がすべきシゴトがそこになかったんです。
すべきことがないならすることを作ってしまえ、とやったこともありましたが、それもだめ。
なぜか?
大雑把にいうと私の専門とする分野自体がその会社に必要ではなかったからです。
それ以外の、例えば元からある仕事の応用や手伝いも、人員は充分間に合っていました。
たとえば新築の家に大工さんを呼んだってしてもらうことはないはずです。仕事がないからと大工さんが『俺に料理させてよ』と言ってきてキッチンを貸す奥さんはいません。『ならトイレでも掃除してるよ』と大工は家主を喜ばすつもりでも、家主の奥さんは気まずくなります。大工さん、もう帰ってよ。奥さんはそう思うのです。
そんな会社に入ってしまいました。
上司が顧客というようないわゆる社内営業的なことさえウザがられるような会社。
サラリーマン哲学の一般論が通用するわけがありません。
辞めて正解でした。
コメントを残す