社内失業の会社をやめてから2年近く経ちます。
あのとき私はどうすればよかったのか?
もう一度振り替えってみようと思います。
答えはきっと何通りもあって、正解はわからないけれど、後悔や憤り、今後への教訓も含めて吐き出します。
恥を捨てきればよかった
単純に、仕事がない状況の回避をまず考えれば、始めのうちからもっと開き直って仕事がないことを宣伝して周り、どんな仕事でももらってくればよかったのかもしれません。
会社は仕事をするところなのに、そこで仕事がないというのは、何かわるいことをしたみたいに居心地が悪く息苦しく、人に知られるのもなんだか嫌なところです。
でもその恥を捨てきって社内失業を宣伝してまわることは、単に自分が仕事を得るためだけではなく、上司やもっと上の人間にたいして、社内にこのような無駄が発生していますよ、というアピールになったと思うんです。社内失業の問題を、自分ひとりで抱えるものではなく、会社の問題として捉えてもらえれば、3年のあいだゴミ箱にふたをするように放置され続けることはなかったと思います。
社内失業者が発生するような会社では、ことなかれ主義が横行しているので、問題として表だって認識させなければなにも変わらないことが多いと思います。
実際、私が社内失業していることを直属を含む一部の上司はよく知っていました。直属の上司は私の管理をめんどうがって後回しにばかりしていたし、専務クラスのおじさんからもこの問題に触れようとすると逃げ回られました。もっとおおっぴらにすれば彼らも逃げられなかったはず。自分のプライドを捨てる代わりに、彼らへの公開問題提起ができたわけです(笑)
派遣社員の場合や会社の経営が傾いているところなら切られてしまいますが、正社員だと会社都合でそう簡単に切ることは出来ないのでなにかしら動くことになると思います。
また、会社というよりは社内失業者自身に過失(本当に仕事ができない、性格がわるい、会社にとって不利益)がある場合も、現実が浮き彫りになったほうが本人のためです。とにかく恥を捨てて一度でももっとおおやけに社内失業を公表してみればよかったと思っています。
社内失業を公表しなかった私
特定の分野に従事する予定で入った以上、そのことに注力するぞという意志と、自分は他の人とは違うことをやるんだというプライドがありました。そのプライドが邪魔をして、直属の上司以外に社内失業をストレートに打ち明けることはしませんでした。上司はこの問題がおおやけになれば自分の評価にも関わるので内密に、というかなかったことのように処理していました。
そして私の仕事をどうにか作り出そうする日々が続きました。やることがなければ仕事に関する調べものをしたりと、はじめのうちは忙しくやってました。でもだんだんとやることは尽きていきました。
やることが尽きたらその段階で『すみません、恥ずかしながら仕事がないのでなにか手伝わせてください』とでも手をあげればよかったんでしょうが、恥ずかしくてできず、仕事してるフリを始めてしまいました。
社内失業隠しの弊害
パソコンに向かってカタカタ打ち込んでいたのは仕事の資料ではなくただ無意味に手を動かしてそれらしくしているだけでした。忙しそうに見せていたせいで周りには私のことを忙しい人と思っている人や、一般職の仕事をするべきでないと思っている人もいて、たまに同僚の仕事を手伝おうとしてもあまり手伝わせてもらえませんでした。もしあのときプライドを捨てて彼らに自分の状況を詳しく説明していたら、社内ニートではなく雑用屋にくらいはなれたでしょう。もしくはそこをきっかけに自分の仕事ポジションを取れたかもしれません。そしてそれ以上に、周りや上司と現状の認識と解決をはかることで、解決は無理という結論がでれば早々に異動願い、退職等の選択ができたでしょう。
会社がなにも動かないことを嘆くということは、その前に自分ができる最善のことはやっておくのが道理だと思ったのでそこまではやったつもりですが、そこからみなに公表することができずにいました。3年間毎日、私はこの会社にいる意味はあるのか?をひとりで自問自答し、周りの目を気にし、周りがどう思っているのかわからず困惑し、苦しんでました。3年も考えた末に、やはり自分はこの会社にいる意味はなかったと最終結論をだして辞めました。辞める直前には直属上司と真っ向から意見をぶつけあい、その上で本当にこの会社で自分のやれる仕事がないことを改めて思い知りました。ただ、このときもストレートに社内失業の問題を話し合ったのは直属の上司だけでした。本音を言えば、退職の理由と社内失業については社長と話をしたかった。あなたに雇われて以来私はこういうことしかできませんでした、すみませんでした、ということを伝えたかったのと、会社にこのような問題があったことを知っておいて欲しかったのです。彼がそれを聞いてどう思うのかも最後に聞いてみたかった。
とにかくはじめから恥を捨てておおやけに話し合いをやっていればここまで長期に及んで苦しむ必要はなかったのだろうと思います。現実をはっきり知るのが怖かったのもありました。
さいごに
今これを書きながらも、自分のバカさ加減には恥ずかしくなるばかりです。
ただ、この経験のおかげで私はプライドがだいぶ低くなりました。 自分の失敗や気まずい出来事、恥ずかしい出来事を人に見せるのがそんなに苦ではなくなりました。生きるのが少し楽になったかもしれません。
というわけで、元社内失業者、あのとき恥を捨てきればよかったというお話でした。
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初めまして。
私は官公庁の臨時職員として勤務していたのですが、あまりにも仕事がなくて辞めました。
官公庁の場合、予算の確保のために人をとりあえず入れるというのが今でもあるらしく私の行っていた場所がまさにそうだったみたいです。
もとからそんなに仕事にやりがいなど求めてはいなく決めたアルバイトでしたがやることがないのに出勤しなければいけないのはかなり苦痛でした。
ですが、他の非常勤の方は仕事がないのをじっと耐えて席に座り仕事をしているふりを頑張っていて、苦痛に思う私がおかしいのか、ここは我慢すべきじゃないのか。
そもそも私が仕事をしようだなんておこがましいことだったのか。
など考えていました。
ちなみに考えられる雑務などはほかの非常勤が死守しており、役割があるとするならば職員の方の雑談相手、それも職員の方は忙しいので本当にたまにしかない状態でした。
あるいは、サービス早出や昼休みも職場に居続けることで職員の方に存在をアピールしつつもしかしたらあるかもしれない用事をまつ方法もあったのかもしれませんが、それもほかの非常勤の方がやってらして私の入る隙間はなかったです。
が、こちらのブログに出会って、やはり仕事がないのに出勤しなければならないのは辛くて当然だなあと思いました。
また、私以外の方の社内失業のケースを読むことでやはり辞めて正解だったということと、自分は悪くないなと思いました。
社内失業に陥った場合、早めにやめるのが最もダメージが少ないのかなと思いました。
自信があるうちに。
MMさん
返事が遅くなり申し訳ありません。
>苦痛に思う自分がおかしいのか? そういう風に思ってしまうほどの環境があったんでしょうね。社内失業は本当に苦痛です。生きている意味を感じさせないためにあるかのようです。仕事辞められて正解でしたね。いろんなパターンがあるとは思いますが、辞める場合は早めがいいですよね。
「社内ニート」で検索しているうちに、こちらのページにたどり着きました。
私は4月に新卒で入社した新入社員です。建築系の営業職です。
ブラック起業×社内ニートの二重苦に悩んでいます。
私の会社は、そこそこ歴史のある中小企業です。
世代交代が全くできておらず、社員の8割方が40代半ば以上、30代の社員は2,3人もいたでしょうか。20代に至っては1人だけです。
これじゃマズイと新入社員を3人いれ、どうやら巷では新人研修とやらをやってるらしい!と3ヶ月の研修期間が設けられました。
が、研修制度は何も考えられておらず、3ヶ月が毎日、たらい回しの日々。
最終的に状況を見かねた生真面目な社員さんが、手を差し伸べてくれたようなものでした。
それも、研修期間だけ。
研修が明け、晴れて本配属となったのですがここまでで身についた知識はほとんどゼロ。
ついた上司がまた忙しく(45歳、我が社の営業エースですねw)、「最初は現場を経験しないと話にならん」「しかし今は調度良い現場がない」からと放置。
なんのための研修期間だったんだ!
ご自身は忙しく仕事をされているので、私のような邪魔者は連れていけないと考えているのでしょう。
明らかに、面倒臭がられています。
OJTであるはずが、今上司がどこにいるのかもなかなか教えてもらえません。
私だって指示待ち族とは呼ばれたくありません。
が、他の方に指示を仰いでも事実上、見て見ぬふりをされています。
それならいっそ放置しきってくれればいいのに、それでは体裁がまずいのでしょうか。
出社後すぐに捕まえてなんとか指示を仰ぐと「20時に現場。それまでは自由」などと言われます。
残業代は一切でないのにおよそ12時間の待機、帰宅は22時をすぎてしまったり・・・。
時には土曜も呼ばれて社内ニートをしています。
今週も指示を仰ぐと「やることないなら社内にいれば」と言われました。
いや他に行くとこないですから。
もともと「やりたい仕事」として入った業界。
所謂ブラック企業なので、皆さん時期によっては死ぬほど働いています。
「やりたい仕事」であったはずなのに半年近くの放置でモチベーションは下がり、ぐるぐると考える時間だけが増え、辛いです。
女性社員もおらず、年の近い先輩もいない。
相談できる人はいません。
唯一仲良くなった外注さんもいたのですが「一緒に年収1000万を目指そう!」といろいろな勧誘を受け始めて、少し距離を取りたくなっています。
今は自信をもって前向きに退職できるよう、転職なり起業なり考えています。
せめて、来年も入るであろう後輩にかまってから退職するつもりです。
(それまでは生産的活動の記事、参考にさせてもらいますね!)
長々とすみませんでした。
ずっと誰かに聞いてもらいたかったので、少しスッキリしました。
失礼いたしました。
RINさん
お返事が大変遅くなってしまい申し訳ありません。新卒で社内失業って本当に大変だと思います。社会のやり方がまだ身についてもいないうちから仕事がないんでは・・・ 自分でなにかすることを見つけるのにも限界があるし。会社は「若い人材がいない」という問題・課題を解決しただけで満足してしまったんでしょうね。ブラック企業は表面上に問題が浮きぼりになって世間的にマズい問題にならないうちはなにもしてくれないんじゃないでしょうか。あれから数か月たちましたが転職や起業のめどが立っていることを祈ります。